

東京芸術劇場(小−2)
あかぺら倶楽部
ラリー・シュー
小田島恒志
水鳥鐵夫
7月6日まで
東京芸術劇場まで 03-5391-2111

劇団あかぺら倶楽部は、シリアスな芝居もやるがなんといってもコメディーが得意で、翻訳家小田島恒志が訳したレイ・クーニー、マイケル・クーニー父子の作品を上演した時は、これほどお腹がよじれる喜劇を見せてくれる劇団は、他には少ないだろうと驚嘆した。
今回はアメリカの脚本家・俳優で39歳の若さで飛行機事故で亡くなったラリー・シューの作品を初めて上演している。
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場所はアメリカ・ジョージア州のベティ・ミークス(山口登)が経営しているリゾートロッジ。ここへイギリス軍の陸軍曹長・フロギー・ルシュアー(高木渉)が、友人のチャールズ・ベイカー(大西健晴)を連れてはるばるイギリスからやって来た。
フロギーはチャールズ(チャーリー)が、入院中のチャリーの妻・メアリーの容体を心配して日ごと夫が痩せていくのを見かねて彼がジョージアの英軍基地へ行くので、基地近くのこのロッジへ、保養のためにチャーリーを連れて来たのだ。
だがチャーリーは引っ込みじゃんで妻が23回も浮気をしているのを知りながら強く言えず。その上「会話恐怖症」。他人としゃべることがまるでダメ。話しが出来るのはほんの数人しかいない。
フロギーは基地へ戻らねばならず、チャーリーは一人でこのロッジに3日間過ごさねばならない。そこでフロギーの頭に閃いたのは、チャーリーが英語が全然しゃべれない『外国人』になることだった。
これならば誰もチャーリーに話し掛ける者はいないだろうとこのアイディアをチャーリー言い聞かしてフロギーは、自分の勤務基地へ帰って行った。よもやこの後どんな騒動が起きるなんて知るよしもない、、、。
このだんまりの“外人”に興味を持ったのはロッジの女主人、ベティを始めキャサリン(北飯智子)、ディビット(東龍一)、エラード(綾倉朋子)、オーエン(中村伸一)ら。
なぜこの“外人”に興味を持つかと言うと英語はしゃべれないが、母国語はちゃんとしゃべれる。もっともでまかせの言葉だから誰もその言葉が何を言っているかはチンプンカンプンだが、それが面白い。
キャサリンとディビットとのラブのお話し、オーエンとデビットとのこのロッジ乗っ取りの悪だくみもチャーリーの目の前で進行。
あげくにK・K・Kのメンバーが、このロッジの“外人”を殺すために機関銃まで持って突撃してきた。変な外人・チャーリーの運命は果たしてどうなるのだろう。
これ以上書くとK・K・K団に銃殺されてしまうので、結果が知りたい人は東京芸術劇場まで足を運んでください。
喜劇はほんの一瞬でも間が空くとコメディーにならなくなるが、稽古熱心なこの劇団の俳優にはそれがない。たっぷりお腹をよじってください。