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劇場
修道女

サイスタジオ大山

ドニ・ディドロ

脚色

マーガレット&ジュリアン・フォーサイス

浜野浩一

村田元史  

舞山裕子、北村晶子、藤生聖子、石井ゆき、 
望木祐子、やなせさとる、稲垣昭三、西本裕行、ほか

10月26日まで  

03-6907-9220  

左 北村晶子 右 舞山裕子  

劇団「昴」が、ドニ・ディドロ作の「修道女」を東武東上線・大山駅そばのサイスタジオ大山で上演している。18世紀の修道院で、自己の“自由”を求めて苦悩する修道女の生き様をリアルに描いたものだが、200年経った現在でも十分当てはまる問題を投げかけいる。

              

18世紀フランスの修道院が舞台。シュザンヌ(舞山裕子)は、三姉妹の末娘で二人の姉は、たっぷりな持参金をもらって嫁いだが、シュザンヌだけは両親から修道院へ入れと厳命された。

当時は親の命令には逆らえない。彼女は自分の意志に反して修道院へ行くことになった。なぜ、修道院へ行かなければならないのだろう?

それは彼女の母親・シナモン夫人(石井ゆき)が、別の男と密通してできた子供だったと修道院へ行く前に告白された。シュザンヌは生まれ落ちてからの“影”を背負っていたのだ。

修道院へ行き修道女として暮らしていても、いつも修道院の外へ出て普通の人になりたかった。そんなわけでほかの修道女と折り合いが悪く毎日、毎日が一人ぽっちだった。

彼女は入ったロンシャン修道院の院長・マザー・ド・モニ(望木祐子)は、とても優しい人でシュザンヌは、修道誓願を拒否していたが、献身的院長の態度にうたれ誓願を承知した。ところが院長が病死したため後ろ楯になってくれる人がいなくなり後任に、マザー・クリスティーヌ(藤生聖子)が着任した。

ところが後任の院長は、正反対に規律、戒律の権化みたいな女で、偽善的な修道院の日常に反発をするシュザンヌ。この院長に有ること無い告げ口をし、彼女をいじめる他の修道女たち。「神様の花嫁」になったはずだが、、、。

また、彼女さえいなければ安穏に暮らせる他の修道女は、さらに虐待を続けついに死線をさまようまでにぼろぼろに身体にしてしまった。

調査に来た司教総代理(稲垣昭三)が、見たものは後ろ手に縛られ、修道衣も剥ぎ取られ傷だらけのシュザンヌだった。これにびっくりした総代理は、彼女をほかの修道院に移すことを決めた。

彼女が移ったアルパジョン修道院は、まるで天国みたいに規律や戒律も緩くそれはそれは修道院らしくないところ。院長(北村晶子)は、シュザンヌを特別に可愛がりだし、ある夜、寝ている彼女のベッドに潜り込んできた、、、。修道院ではとても考えられない“事件”が、、、。

初演は14年前で、今回の上演では劇団員のオーディションを行ったが、主演のシュザンヌに選ばれたのが、今年4月に入団したばかり舞山裕子。

彼女はシュザンヌ役以外の役に応募したが、「修道女」の主役に大抜てきされたそうだ。何がチャンスになるか分からない。

演出の村田元史は「今年6月には、男ばかりの『ジュリアス・シザー』を上演したので、この秋は女優陣に活躍してもらおうとこれを選びました」。

「200年も前に書かれたものですが、今でも普遍性や共通点があるので、ここの“修道院”へぜひおいでください」。

撮影:江川誠志