劇団得意のブールヴァール劇(パリの大衆娯楽劇)で、30年ぶりに博品館劇場で上演されている。山口馬木也は前々からコメディに出演したくてうづうづしていたが今回初めて主演で登場、どんなヒーローになるのだろう。期待しなが、、、。
三角関係はよく聞くが、四角関係はその上をいっている。貴方ならどうする?
エッフェル塔が見えるパりのアパート。売れない画家ブレーズ・ボナパルト(山口馬木也)、あのナポレオンと同じファミリーネーム。が金に渋い大家のアリアーヌ(木村有里)の豪華なアパートを、二週間1300ユーロで借りることにした。
アリアーヌは自分がスキーに行く間ちゃっかり彼にアパートを貸したのだ。アパートを借りたももの貧乏画家のブレーズは家賃を払ったら財布の中は空っぽ。だが外部なは売れっ子の画家で、裕福な生活を送っているとみせなければならない。
なぜかというと彼にはワケありのモデルをしている恋人・ジュヌヴィエーブ(山崎華奈)がいるが、彼女の甘言に乗り、成金のクレベール(川島一平)の娘で、少し脳みその足らないロール(永井美羽)をたらし込んで、大金を巻き上げようと計画したのだ。
アリアーヌを送り出してほっとするかしないうちにメイド志望のマリィ(真堂藍)がやって来た。間違えてきたのだが、ここで雇ってくれないと15年前に母親を亡くし、一人ぽっちなので、田舎のおばさんの所へ帰らなければならない。
気のいいブレーズは、やむなく彼女を雇うことにしたが、後々彼女が重要な役割をするなんてこの時は、キリスト様もご存じなかった。
イケメンの彼にぞっこんのロールは、ぐちゃぐちゃ。父親のクレベール(婿さんで女房に頭が上がらない)と母親・サビーヌ(佐藤まり)、この女何にでも口を出し、気に入らないとスピッツみたいに吼え立てる。これじゃあクレベールが可哀想。
その三人が揃ってブレーズのアパートへやってきた。その前にきたのがジュヌヴィエーヌだが、彼女はクルベールの愛人で、ブレーズとの恋いとクレベールの金とを行ったり来たり。
さらにクルベールはスペインの女ペピータ(谷坂宣子)とも終末にはお楽しみだ。ブレーズが気に入ったクレベールは、彼に「ヌードの絵を描け、3000ユーロを出す」さらに週末には「俺とペピータのために部屋を貸せ」と言う始末。これじゃクルベールに同情するのは止めておこう。
この部屋には、入れ替わり立ち替わり、恋人、成金、お馬鹿な女、成金目当てのスペイン女が、飛込んでくるのでイケメン・ブレーズはその対処に汗びっしょり。
ギブアップ寸前を助けたのがマリィ。最初は田舎丸出しの女だったが、ピンチのダンナさまを救うためヌードモデルになったり、ダンナの財政難を切り抜ける策で田舎から5万本の箒を入手したり献身的だ。
まだある。家の中がしっちゃかめっちゃかの時に、車椅子にのった大家のアリアーヌが、予定の期限より早く帰って来た。なんでもスキー場で滑らないうちにスッテン、足を折ってしまったのだ。
滑ることも出来ないので、早く間の悪い時にご帰還したから、金と女を目指したブレーズのもくろみは南極海の氷が溶け出すようになっていくが、、、。だが、“恋”は別物。
二兎を追えば、、、と先人が教えてくれたではないですか。さらに“四角関係”で悩んでいる人は、博品館へ行けばきっとすばらしい解決法を教えてくれますよ。
観終わって。コメディにチャレンジした山口馬木也は、熱演で立派なヒーローになりきっている。それに田舎から出てきたマリィ役の真堂藍は、これまで彼女の芝居を多数観てきたが、これほど上手いとは、、、。また二人のコメディを楽しみに待っています。