

ル テアトル銀座
ニール・サイモン
端野郁弓
高橋昌也
黒柳徹子、錦織一清、菊池麻衣子、草刈正雄
10月26日まで
パルコ劇場
03-3477-5858

黒柳徹子主演の海外コメディは、89年に銀座セゾン劇場(現ルテアトル銀座)で始まり、今回は海外シリーズの第22弾。喜劇といったらこの人、ニール・サイモンの傑作「ローズのジレンマ」を、どのように黒柳が見せてくれるだろう。
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ニューヨーク州の南東部にあるロングアイランドのイースト・ハンプトンに豪華な邸宅に助手のアイリーン(菊池麻衣子
と住むローズ(黒柳徹子)は、かつて二度もピュリッアー賞を受賞した大物の女流作家だ。
だが五年前に恋人のウォルシュ(草刈り正雄)に死なれガックリ。それからはスランプになってしまい小説を書かなくなってしまった。
だからお金も入って来ず、派手な生活も合いまって金庫はカラッポ。いまや破産寸前だ。アイリーンはローズの贅沢を切り詰めなんとか新作を書かそうとやきもき。
こんな生活をしているローズには、アイリーンの言葉は馬耳東風。それに毎晩のように現れるウォルシュの亡霊とは、仲良しで楽しそう。
ある晩ここに現れたウォルシュは、ローズを思いやって「俺は後二週間経ったら六十歳になる。するともう永遠にここには来られなくなる」と言い、ローズを救うある提案をした。
それは、ウォルシュも現世にいた時は、彼も売れっ子の作家だったが「メキシコで行き止まり」という小説を書いて、最後の40ページが未完成のまま死んでしまったので、誰かに書いてもらい遺作として出版したら莫大な印税が入って来るだろうというものだった。
そこでローズはウォルシュが見込んだ若手の作家・クランシー(錦織一清)を起用することになった、、。でもクランシーは、ペパーバックをたったの一作しか世に出したことだない売れない作家だった。
その上礼儀知らずで口の訊き方さえしらない。ローズとクランシーとは相性が悪かったのかもしれない。ことある事にぶつかってしまい、間に入ったアイリーンには手のほどこしようがない。
果たして未完の「メキシコで行き止まり」はこの調子で完成、出版できるのかどうか、、、。そしてローズは気がついていないが、本当に彼女にとって大事なものは何かを、、、。
「ローズのジレンマ」の初演は2004年で、ウォルシュ役は亡くなった岡田真澄だった。今回は初演にまして草刈正雄が甘くローズを引きつける亡霊役で好演し、もちろん黒柳徹子のわがままだけどウォルッシュに対する愛情がにじみ出て、しゃれたセリフと笑いがたっぷり連射されていた。