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レンド・ミー・ア・テナー

本多劇場   

加藤健一事務所     

ケン・ラドウイッグ  

小田島雄志・若子  

久世龍之介      

加藤健一、日下由美、塩田朋子、有福正志、   
大峯麻友、横山利彦、一柳みる、大島宇三郎  

6月29日まで  

03-3557-0789    

左から日下由美、加藤健一、大島宇三郎、大峯麻友  

撮影:石川純   

加藤健一が劇中でオペラを歌う抱腹絶倒のコメディが本多劇場で上演されている。オペラ歌手でもない加藤がなぜ歌うか?歌わないと劇が成立しないのだ。それでは劇場のベルが鳴っているので、、、。

              

ここはクリーブランドの劇場。マックス(加藤健一)が働くグランド・オペラ・カンパニーは、世紀のオペラ歌手ティトー・メレル(大島宇三郎)を招請、「オテロ=オセロのイタリア語の呼び方」を上演することになっていた。

開演時間も迫り場内は観客で満員盛況。だが肝心のティトーがやって来ない。ようやく妻のマリア(塩田朋子)と現れたが、彼は我が儘で女性にすぐ手を出し飲んべえときてる。

ティートは着いた早々薬を多量に飲み人事不省で、ベッドにゴロン。まるで天国へ行ってしまったようになってしまった。万事休す。劇場の支配人、ソーンダーズ(有福正志)は真っ青になってしまった。

これを見ていたマックスは、自分がティトーの代役で舞台に立つとソーンダースに言った。マックスはオペラフアンで声も良く、歌も熟知していた。

ソーンダースは、破産覚悟でゴーサインをだした。これを知っているものは二人しかいない。オテロだから顔を真っ黒に塗り、昔の舞台衣裳を着れば本物か偽物かは分からない。

マリアも気づかぬうちに幕が開き、マックスは第一幕第一場ヴェルディ作曲「アイーダ」より「清きアイーダ」を歌い出した。支配人もビックリするほどの出来ばえだった。

ここで終われば喜劇にはならない。さあー。これからが大変。

好評のうちに幕が下りて数時間経ったホテルの部屋。オテロの扮装のままのマックスを、ティトーと信じ込んでいる二人の美女が次々と現れる。

一人は支配人の娘で、マックスが好きな女性でティトーの熱狂的なフアン、マギー(日下由美)。もう一人は美貌のソプラノ歌手・ダイアナ(大峯麻友)で彼女はティトーを誘惑、次の仕事の便宜を図ってもらおうと肉弾攻撃。

あわてふためくマギーに、さらにピンチが訪れた。それは意識が回復し、オテロになったティトーが飛込んできたのだ。これにおせっかいなベルボーイ(横山利彦)やオペラ組合の委員長・ジュリア(一柳みる)も、タイミングが悪い時に限って部屋に現れる。

部屋の中はどちらが本物で、どちらが偽者か訳が分からなくなってしまった。舞台写真を見てもらいたい。これでは皆さんにも写真説明がなければ分からないでしょう、、、。まさに抱腹絶倒の喜劇だ!