

あうるすぽっと
昴
W・シェイクスピア
sc恆存
ニコラス・バーター
金尾哲夫、仲野裕、田中正彦、伊藤和晃、牛山茂、辻つとむ、北川勝博、
やなせさとる、佐々木誠二、石だ博英、磯辺万沙子、要田禎子、新野美知、ほか
6月29日まで
03-6907-9220

「ブルータス、おまえもか、、、」で有名なセリフはどなたもご存じだろう。劇団昴は、イギリスの演出家・ニコラス・バーターを招聘、W・シェイクスピアの名作「ジュリアス・シーザー」を25年ぶりに上演している。
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舞台には大きな裸の彫像と刎ねられた首が、恨めしそうに観客の方を見つめて前途多難な雰囲気が漂う。
この日はシーザー(金尾哲夫)が政敵ポンペイを倒し、ローマに凱旋。市民の歓喜、歓声に包まれ勝利の美酒に酔っていた。
そこへ占師(牛山茂)がそばへ寄って来て「気をつけるがよい、3月15日を」と謎めいた不吉な言葉を残して立ち去っていった。
一方、シーザーの隆盛、権勢を妬むキャシアス(田中正彦)。シーザーの独裁、圧政を懸念するブルータス(仲野裕)。キャシアスはブルータスを説得、暗殺者の仲間に誘いこむ。
これにディーシャス(伊藤和晃)、ティティニアス(辻つとむ)、メテラス(北川勝博)、レピダス(やなせさとる)、シナ(佐々木誠二)らもシーザー憎しと加わった。
陰謀の密議は夜を徹しておこなわれた。外は雷鳴が響き、嵐の夜だ。やがて運命の3月15日の朝がやってきた。
シーザーの妻キャルパーニア(磯辺万沙子)が、不吉な夢を見たので元老院へ行くのを思い留まらせたが、迎えの者が来たし、大事な話があるので、意を決して元老院へ向かった、、、。もう二度と帰れないこととは露知らず、、、。
シーザーを待ち構えていたのは暗殺者たち、手にした短剣が次々と彼を襲う。最後のとどめは身内でもあるブルータス。彼はよもやと思っていたのだろう「お前もか、ブルータス、、、」。
シーザーの忠臣アントニー(石田博英)はこの惨事を聞いて駆けつけ、シーザーを刺した刃で自分も殺せーと迫ったが、、、。
暗殺者たちはシーザーを殺すところまでは一直線だったが、彼の死後どうやってローマを動かしていくのかうちゲバが始まった。
シーザーの遺骸を広場に運び、まずブルータス、続いてアントニーが追悼演説を始める。ブルータスの後アントニーは、ブルータスを賞讃しながらも、シーザーの功績を並べ、シーザーの遺言状にはローマ市民に遺産の分配が書いてあるとのべ、いつのまにか彼の巧みな話術で、市民を誘導した。
一転してブルータスとキャシヤスは反逆者にされ、ローマから逃亡した。これを追うアントニーはブルータス、キャシヤス軍
との血みどろの戦いが始まった、、、。
「歴史は繰り返す」というが、人間の野望、栄光、そして裏切り、未来永劫このような事が続くのだろうか、、、。
劇団昴総力を上げた歴史劇、ベテラン俳優の花火を散らような演技が見ものだ。
ブルータス(仲野裕)(左)にとどめを刺されるシーザー(金尾哲夫)(右)