ありがとうと言いたくて
原作

三波豊和、藤吉久美子、淡路恵子、湖映佳奈子、中原果南、木下春樹、真夏竜ほか

9月23日まで  

三越劇場  0120-03-9354 

〜椿山課長の七日間〜
劇場

オフィス コマチ

三越劇場 

浅田次郎  

製作
脚本

小森名津  

日名子雅彦   

出演
オフィスコマチ

 03-3361ー1118

 

働き盛りの中年サラリーマンが、突然死んでしまった時、残された家族はどうするのだろう。また、勤め先の会社はどんな対処をするのか、、、。貴方の身の周りにもこのような話しはいくつもあるにちがいない。

浅田次郎の作品を、突然死という深刻な問題とは捉えず、人情喜劇として舞台化。三波豊和がどんな主人公を演じるか、、、をみなさんと一緒に観てみよう。

              

主役の椿山和昭(三波豊和)は46歳。高卒ながらがんばり屋で、客扱いも上手くデパートの婦人服売り場の課長をしていた。いまはデパート業界も不況で、苦労しているが、その上グランドセールで売り上げ前年比120パーセント増を上司から厳命されている。

そのずしんと重い仕事を貫徹しなければならない。部下の嶋田(木下春樹)係長以下を激励してしゃにむに働いていたが、ある日職場で仕事中、脳の血管がプッツン、突然亡くなってしまった。

まだ住宅ローンが残っている彼の家には愛妻の由紀(中原果南)、認知症になっている父親・昭三(横内正)と息子がいる。家の中は部下達も手伝だってお通夜が始った、、、。

そんなところへ、なんと和昭が帰って来た。まだ彼は自分が死んだことを実感してない。そう、彼は亡霊なのだ。彼には仕事や家族のことでやり残した事がいっぱいある。弱った、、、。

そこで和昭は、中陰(仏教では人が死んからの49日間を指す)役所に掛け合い、ここのマヤ(淡路恵子)に許可してもらい美女のツバキ(藤吉久美子)の肉体を借りてこの世に戻って来る。ただし、制限時間は二日間だ。

和昭には高校のときの同級生・佐伯知子(湖映佳奈子)と愛し合い、彼女はここの宝石売り場に勤務。半同棲みたいな関係を続けていたが、受付嬢だった由紀と結婚、二人の関係は切れたのだが、、、。

一方、年の若い妻の由紀は和昭の目を盗んで、係長の嶋田と長い間ねんごろで、息子も嶋田との間に出来た子供だった。

そこへツバキが焼香にやってくる。彼女は39歳のフリーのスタイリストで、家庭の中のことは良く知っている。あたりまえだ!彼女は和昭の霊魂なのだ。

ボケ老人と思えた昭三は、実はそうではなく由紀と中嶋の関係は知りながら家庭壊すまいとわざと認知症を装っていたのだ。

和昭の現世の滞在時間はもうわずかになった。はたして家庭内のゴタゴタを無事解決、「ありがとうと言って」今度は本当の来世に旅立つ事ができるのだろうか、、、。

三波豊和の明るい演技が光り、藤吉久美子の久しぶりの舞台への復帰が、牽引役としてハッスルしている。